通販サイトで手作りドッグフードを購入するメリット・デメリット

通販サイトで手作りドッグフードを購入する

愛犬に手作りのドッグフードを与えてあげたい!
そう思っても、一日二食、栄養バランスのとれたごはんを毎日用意してあげるのは難しいものです。
日々の忙しさに追われて、手作りドッグフードに挑戦してみたいと思っていても、なかなか手を出すことが出来ない方も多いのではないでしょうか。

では、時間に余裕のない飼い主さんは、手作りご飯をわんちゃんに与えることができないのでしょうか。
決してそんなことはありません。
同じような悩みを持つ愛犬家は多いようで、忙しい中でも手作りご飯を食べさせられるように、日本では様々な体制が整っています。

そのうちのひとつが、「通販サイトによる手作りドッグフードの購入」です。
通販を専門とした手作りドッグフードのお店も数多くあり、中にはオーダーメイドのドッグフードを作っているところもあります。
また、独自に整えられた栄養バランスや嗜好性も目を引きます。

こうしたお店で購入することで、時間のない中でも栄養満点の手作りドッグフードを食べさせてあげることができるのです。

通販を上手く活用するために、その特徴やメリット・デメリットをしっかりおさえておきましょう。

手作りドッグフード(通販)の特徴

通販で買うことのできるドッグフードの多くは、冷凍やチルドの状態で届くものが多く、クール便などが使用されます。
野菜やお肉を乾燥させたものもあり、こちらはお湯などでふやかして与えます。
また、「手作り」と銘打っているだけあって、無添加を売りにしている商品が多く、保存期間や保存場所には注意が必要です。

ひとくちに手作り食といっても、水分量や調理法まで様々ですので、サイトなどをよく確認してから愛犬に合ったドッグフードを選んであげましょう。
アレルギーのあるわんちゃんの場合は、アレルゲンとなる原材料が使用されていないか確認することも大切です。

手作りドッグフード(通販)のメリット

通販による手作りドッグフードの使用には、どのようなメリットがあるでしょうか。
お家で手作りをするよりも便利な点が、調理以外にも数多くあります。

手軽に手作り食を与えられる

通販で手作り食を購入するメリットはなんといっても、「調理の手間がかからない」ことです。
飼い主さんが1からドッグフードを作る場合、調理だけでなく、素材の厳選や栄養の計算に至るまですべて一人でやらなければなりません。
それが毎日となると、飼い主さんにかかる負担は非常に大きなものになります。

通販で手作りドッグフードを購入すれば、注文と簡単な調理(解凍など)だけで、自宅で手作りしたごはんに匹敵するものをわんちゃんに与えることができます。
手軽でいて安全、なおかつ栄養バランスの整ったごはんを愛犬に与えるのに、通販は最適な方法のひとつであるといえるでしょう。

手作り食になかなか手を出せない方も、まずは通販を入口として始めてみてもいいかもしれませんね。

カロリー計算が簡単

通販で「商品」として売られている手作りドッグフードの多くは、g(グラム)あたり、または個数当たりのカロリーが記載されています。
お家で完全手作りする場合は、カロリーも計算しなくてはなりませんが、その手間も省けます。
ダイエットなどでカロリーを気にするわんちゃんにはぴったりかもしれません。

素材にこだわった商品が多い

売られている手作りドッグフードは、素材選びにもこだわった商品が多いです。
産地にこだわりのあるもの、危険な添加物を使用していないもの、栄養価の高いものなど様々です。
手作りごはんに切り替える理由が、安心・安全を求めてのことであると考えれば、それは当然と言えるかもしれません。
商品サイトなどに、原産地や添加物の有無などが記載されているものもあるため、確認しておくとよいでしょう。

手作りドッグフード(通販)のデメリット

手間をかけずに高品質なごはんを与えることができるので、一見万能に見える「通販の手作りドッグフード」ですが、当然デメリットも存在します。
メリットとデメリットを照らし合わせて、購入を検討してみてください。

値段が高い

通販の手作りフードで、最もネックになるのが「値段」です。
手作りということで、ただでさえ値段が上がりがちになりますが、そこにさらに送料がかかることもあります。
下手すると飼い主さん自身が手作りした場合よりも、高くつくことがあるかもしれません
5kgほどの小型犬であっても、一日あたり500円は固いと考えてください。
一般的な価格ですが、市販のドライフードと比較した値段表が、以下の通りになります。

種類 一般的な値段(5kgの小型犬/一日あたり)
大袋で最安値のドッグフード(ドライタイプ) 5円~20円程度
無添加プレミアムドッグフード(ドライタイプ) 100~200円程度
通販の手作りドッグフード 400~1000円程度+送料

※あくまで一例です。メーカーや販売店によってばらつきはあります。

このように、手作りフードを通販で購入すると、費用が大幅に発生してしまうことがわかります。
手軽さや安全が保障されている分、割高になってしまうのは仕方がないのかもしれません。
しかし、わんちゃんの身体への負担を考えた場合、長い期間同じものを継続して与えることが好ましいです。
主食をコロコロと替えてしまうと、わんちゃんの胃腸に負担がかかってしまうからです。
続けていくのに現実的な値段であるか、よく吟味したうえで購入するようにしましょう。

到着まで時間がかかる

手作りドッグフードのみならず通販全般に言えることですが、通販というシステムの都合上、現物が手元に届くまでどうしても時間がかかってしまいます。
極稀に当日中に届く商品もありますが、基本的には早くとも翌日以降の到着となります。
とくに手作りドッグフードは品質保持のために、注文を受けてから作るスタイルのものも少なくありません。
緊急で必要な際などには対応しきれませんので、ごはんを切らさないようにこまめに確認したり、定期購入に切り替えるなどの工夫をしましょう。

現物を確認できない

現物を手に取って確認できないことも、通販の弱点のひとつです。
特に手作りごはんの場合、通販のみの扱いの商品が多いため、ペットショップやホームセンターなどで確認することもできません。
大きさや重量感、匂いなどはサイトの情報を頼りに想像するしかないのです。
写真では良さそうに見えたけれど、実際に開けてみるとイメージと違った…なんてこともあるかもしれません。

こればかりは対処が難しいため、口コミなどを参考にしてギャップを減らしておくようにしましょう。
お試しコースが用意されている商品もあるので、まずはそこから購入してみてもいいかもしれません。

通販サイト・フードの選び方

ネット上で検索すると、様々な手作りドッグフード(通販)のお店を見ることができます。
品質や価格も様々で、ご自身の愛犬に合ったフード選びがより大切になってきます。

それではどういった基準・方法でドッグフードを選べばよいでしょうか。

商品サイトを参考にする

通販の行われているドッグフードの多くは、専用サイトが設けてあります。
素材の原産地や商品の特色、値段、賞味期限など多くの事項を確認することができます。
サイトをしっかりと確認して、愛犬に合った、安全なドッグフード選びをしましょう。
主に下記の事項を確認しておくと、購入後のトラブルが防げると思います。

添加物の有無
添加物は完全悪ではありませんが、質の悪いドッグフードは大量の添加物で、粗悪な材料をごまかしていることがあります。
原材料表示に目を通して、危険な添加物が含まれていないかどうか確認しましょう。
賞味期限や保存方法
どの程度保存できるかどうかを事前に確認しておくことは大切です。
手作りドッグフードは、賞味期限の短いものや冷蔵・冷凍保存が必要なものがほとんどです
手続きが面倒だからと大量に買い込んでしまい、冷蔵庫がいっぱいになって保存ができなくなってしまったり、賞味期限までに食べきれないようなことがあっては意味がありません。
また、「無添加」と称しているのに賞味期限がやたらと長かったり、常温での保存が不要である場合は(とくにウェットフードは要注意)、記載のない範囲で何らかの添加物が使用されている可能性があります。
そういった部分もよく確認してから、購入するようにしましょう。
製造者の顔などの個人情報
個人店の通販の場合、製造者の顔写真やプロフィール、商品開発に至るまでのエピソードなどをサイトに載せていることがあります。
個人情報を載せているということは、商品に責任を持つことの裏返しですので、信用に足りるかどうかをそこで判断してもよいでしょう。
開発エピソードや製品についての思いなどは文章ではどうとでも書くことができますから、すべてを鵜呑みにしてはいけませんが、ひとつの判断材料にはなると思います。
アレルゲンの有無
わんちゃんにアレルギーがある場合は、アレルゲンの有無もしっかりと確認しておきましょう。
どんなに質の良いドッグフードでも、身体に合わない材料が使用されていれば意味がありません。
原材料表示に細かく書かれているはずですので、どういった原材料が使用されているのか、必ず一度は目を通すようにしましょう。
アレルゲンの申請をすれば、特定の材料を抜いてくれるところもあります。
総合栄養食であるか
購入の際、意外と見落としてしまいがちなのがこの項目です。
主食として手作りドッグフードを与える場合は、必ず「総合栄養食であるかどうか」を確認しましょう。
製品詳細ページや、「よくあるご質問」などのページに書かれているはずです。
中には食欲増進のための「付け合わせ」や、ご褒美の際の「おやつ」を目的としたものも売られていますので、注意が必要です。
素材の原産地・品質
原材料の品質は、ドッグフードそのものの安全性に影響する重要な項目です。
国産(または信用できる生産地)であるかどうか、ヒューマングレードのものを使用しているかなど、一通り見ておくようにしましょう。

口コミを参考にする

ドッグフードを選ぶうえで、利用者からの口コミは貴重な判断材料となります。
お店のサイトに紹介として書かれた口コミ(「利用者の声」などとして紹介されています)や、外部サイトの口コミ、個人のブログなど、様々な場で意見を目にすることができると思います。
しかし、中にはお金をもらってよいことを書いたり、単なる荒らし目的で極端に低い評価を下す人もいますので注意しましょう。
信用に足る情報であると思えるものがあれば、それを参考にしてみてもいいかもしれません。

試供品を頼む

手作りドッグフードの通販の中には、初めての方限定の「お試しコース(セット)」が設けられているところもあります。
手ごろな価格で少量(または通常と同じ量)を購入することができ、お家のわんちゃんに与えることができます。
わんちゃんの食いつきやその後の体調を知ることが出来ますし、試供品はたいへん便利な存在です。
安いからといって初めから定期コースにするのはリスクが高いですし、まずはいくつか試してみてもよいでしょう。
(複数試す際は、フードを少しずつ切り替えるなど、わんちゃんの胃腸に負担をかけない工夫をしましょう。)


通販による手作りドッグフードは、使用人口はそう多くはありませんが、上手に活用すれば心強い味方になってくれます。
市販品の簡便さと、手作りならではの安心感が大きな魅力です。
1から自分で手作りするというのはハードルが高い、という飼い主さんも気軽に試すことができるのではないでしょうか。