ドライタイプのドッグフードの特徴とメリット・デメリット

水分量からみるドッグフードの種類

ひとくちにドッグフードといっても、その種類は様々です。
それぞれの特性を熟知し、愛犬に合ったドッグフードを選びましょう。

ドッグフードに含まれる水分量を基準に分類すると、主に以下の4つに分類されます。

今回は、最も一般的とされるドライタイプについてみていきます。

ドライタイプの特徴

ドライタイプはその名の通り乾燥したフードのことで、具体的には水分含有量が3~11%程度、多くは10%以下のものを指します。
水分量が13%以上になるとカビが生えやすくなってしまうため、保存の際は12%以下に保つ必要があります。
固形状で硬く、噛むのにある程度の力を必要とするのが特徴です。

このドライタイプのドッグフードには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

ドライタイプのメリット

  • 腐りにくく、常温でも長期保存をすることが可能です。そのため保存料を大量に加えなくて済み、そういった面では水分含有量の高いフードよりも安全であるといえます。
  • コストパフォーマンスが良く、与える際の手間もかからず便利です。
  • フードが硬いため、歯やあごの劣化の防止につながります。
  • 他のタイプに比べ、重量あたりの栄養価が高いです。
  • 乾燥状態のため、他のタイプに比べて満腹感があります。

ドライタイプのデメリット

  • 水分が少なく匂いも弱いため、犬の食いつきが悪いです。
  • 水分含有量が低いため、気づかないうちに脱水気味になることがあります。  給餌の際は水を十分に与えてあげましょう

ドライタイプが向く犬は?

以上の特徴から分かるようにドライタイプには利点が多く、これといって問題がなければ与えることをおすすめします。
しかし偏食気味で食いつきの悪い子や、歯やあごが弱く硬いものを噛めないわんちゃんには不向きです。
とはいえ、嗜好性の高いものをトッピングする、お湯でフードふやかしてあげるなどすれば各問題への対処は可能です。

わんちゃんの健康状態や嗜好を配慮して、最適なものを選びましょう。

注意点

ドライフードは歯石が付きにくい・歯石予防に良いとをよく耳にしますが、一概にそうとはいえませんので注意が必要です。

ドライフードであってもウェットフードであっても食べ物を口にする以上、歯石はつきます。
ドライタイプだから大丈夫だと過信せず、きちんとデンタルケアを行ってあげましょう。