ドッグフードの上手なふやかし方と、ふやかすメリット・デメリット

ドッグフードのふやかし方

ドライタイプのドッグフードはふやかすことで柔らかくなり、匂いも強くなるためわんちゃんにとって食べやすいものになります。 ひと手間加えることで子犬や老犬、食欲が落ちてしまった子や歯の弱い子などにぴったりなフードへと変わります。

とはいえ、ひとくちに「ふやかす」といっても水の温度から時間まで様々です。 一体どのようにするのが最適な方法なのでしょうか。

ふやかすときはぬるま湯で

ドッグフードをふやかす際は、30~40度程度のぬるま湯ですることをオススメします。 はやくふやかしたいからといって熱湯を使用してしまうと、熱に弱い栄養素(タンパク質や酵素など)が破壊される可能性があります。 また、お湯が冷めないうちに与えれば、わんちゃんがやけどをしてしまうかもしれません。 かといって水でふやかそうとするとあまりに時間がかかってしまうため、効率が良く栄養素の破壊も少ないぬるま湯を使用するのが最適といえるでしょう。

ふやかすのに最適な時間

ドッグフードの種類にもよりますが、ぬるま湯でふやかした場合10~20分程度が良いといえます。 わんちゃんによって好みの硬さも変わってくるので、適宜時間を短くしたり、長くして様子を見ましょう。 ここでひとつ注意しなければならない点は、長く浸けすぎないということです。 時間短縮のために、前日から浸けておく…といったことをついしてしまいがちですが、長い時間ドッグフードを水分に浸してしまうと酸化が進み、犬の身体に悪影響を与えてしまいます。 どうしても時間がないときは、フードを細かく砕いてからぬるま湯に浸すなどの工夫をするとよいでしょう。

水分量

水分量はだいたいドッグフードが浸かるくらいが良いですが、これも必要な硬さに合わせて調整しておくとよいでしょう。 日頃水分が足りない子には水を多めに、普段からよく水を飲む子にはフードがふやける最低限の水でふやかすなど、水分量もわんちゃんに合わせて調整しましょう。 水の量を少し多くしすぎたからといって、大きな問題は特にありません。

ドッグフードをふやかすメリット

ドライフードをそのまま与えるより、ふやかして与えると若干の手間がかかってしまいますよね。 具体的な利点も分からないものに時間を取られるのは苦しいものです。 では、ドッグフードをふやかすことは、わんちゃんにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。

水分補給ができる

ドッグフードをふやかすことで、自然な形で水分を摂取させることができます。 ドライタイプのドッグフードの数少ない欠点のひとつに「水分不足になりやすい」というものがありますが、ふやかすことでその欠点をカバーすることができます。 冬場はとくにわんちゃんが積極的に水分を摂らない傾向(犬も私たちと同じように、寒い冬場は水を飲みたいという欲求が低くなります)にありますが、ごはんと一緒に与えることで無理なく水分補給をさせることが可能になります。

嗜好性が高まる

ドッグフードはふやかすことで匂いが強くなります。 犬は味覚が人間ほど鋭くありませんが、嗅覚は非常に発達しています。 そのため、匂いで食べ物を判断する傾向にあります。 よってドライフードをそのまま与えるよりもふやかして与えることで、食いつきをよくする効果が期待できます。 添加物によって食欲を増幅させるのとは異なり使用するのは水だけですので、犬の身体に悪影響を及ぼす心配がありません。

満腹感が高まる

ドッグフードは水分を吸収するとで膨張するため、ふやかせばいわゆる「かさ増し」した状態になります。 食欲旺盛でつい食べ過ぎてしまうわんちゃんや、肥満気味の子にもふやかすことは効果的です。 コストパフォーマンスが高く、お財布にも優しくなります。

ウェットフードと比べて価格が安い

ウェットタイプのドッグフードには、「嗜好性が高い」「柔らかく、歯や顎の弱い犬でも食べやすい」「水分補給ができる」などのメリットがあります。 これらはふやかしたドライタイプのドッグフードのメリットと共通するものです。 しかし長期的に与えるならば、ドライタイプのものをふやかすことをオススメします。 なぜならドライタイプはウェットフードと比べて、価格帯が低い傾向にあるためです。 ウェットタイプのフードは単価が高いです。 一般的に売られているウェットタイプのドッグフード(安全性や品質は問わない)の価格を同じ量のドライタイプのものに換算すると、ドライフードにおける最高品質・最高級のものの値段に相当します。 高ければ安全というわけではありませんが、それなりの値段のもののなかには安全で高品質なものがあるのも事実です。 ウェットタイプのドッグフードにも安全なものはありますが、価格はその分跳ね上がります。 そのため、高いお金を払って品質の低いウェットフードを与えるよりは、同じ価格で質の高いドライフードをふやかして与えた方が、犬の健康にとっても良いといえるでしょう。

このように、ドライタイプのドッグフードをふやかすことで得られるメリットは非常に多いといえます。 多少の手間はかかっても、わんちゃんにふやかしたドッグフードが適切だと判断した場合は積極的に取り入れていきましょう。

ドッグフードをふやかすデメリット

ドッグフードをふやかして与えることにはメリットだけでなくデメリットも存在します。 メリット・デメリットを見極めて、愛犬に合った方法を選択しましょう。

あごの力がおちてしまう

これはウェットタイプのドッグフードにもいえることですが、日常的にふやかしたフードを与え続けていると硬いものを噛む機会がなくなり、歯やあごの機能が落ちてしまいます。 ふやかしたものを与える際には、硬いお菓子やおもちゃを与えて歯やあごを使う機会を作ってあげましょう。

歯石がつきやすくなる?

歯石とは、歯についてしまった汚れが石灰化したもので、歯の表面にある茶色い物質のことを指します。 歯石は様々な口内トラブルを引き起こすもとになってしまいます。 一般的にウェットタイプやふやかしたフードは歯の隙間にたまりやすく、歯石ができる原因につながるといわれています。 またドライタイプの粒を噛むことで、硬い粒が歯の表面とこすれ、汚れを落としてくれるという効果も期待できるとされています。 しかし中には「ドライフードのほうが歯石が付きにくいというのは誤解である」とするアメリカの研究発表もあります。 この件に関しては人や書籍によって意見が分かれているため、一概にどれが正しいとは言い切れません。 ともあれ、歯の健康は犬の健康に直結する大切なものです。 「ドライフードを与えているから大丈夫」と慢心せず、こまめにデンタルケアを行ってあげましょう。