犬にアーモンドを与えても大丈夫?ドッグフードには使われている?

犬の食材としてのアーモンド

おいしくて美容や健康にも良いと、私たち人間に大人気のアーモンドですが、ワンちゃんに与えるにはあの硬さやカロリーなどが気になるところです。
「アーモンドを愛犬に食べさせても大丈夫なの?」と、悩まれている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ここではアーモンドの持つ栄養素やワンちゃんに与える際の注意点、アーモンドオイルやアーモンドミルクなどについてご紹介していきたいと思います。

アーモンドは大きく2種類に分けられる

アーモンドはバラ科サクラ属の樹木です。
私たちが食べている茶色いアーモンドからは想像がつきにくいですが、アーモンドの木は桜や桃の花に似た愛らしい花を咲かせます。
上の写真はそのアーモンドの花を写したものです。この花はキレイなピンク色をしていますが、もう少し白っぽい花を咲かせる木もあります。

食用にはスイートアーモンドが用いられる

一般的に「アーモンド」と呼ばれて食されているのは、この木から採れる種子の中に存在する「」と呼ばれる部分です。

アーモンドは、スイートアーモンドビターアーモンドの2種類に大きく分けられます。
私たちが普段よく目にするアーモンドのほとんどは、スイートアーモンドです。
スイートアーモンドには100を超える種類があるといわれますが、食用として利用されているのはその中の数種類です。

最も多く食べられている品種は「比類なき」という意味を持つ「ノンパレル」種です。
味は上々、欠けや傷があまりみられず、形も揃っているため高品質であると評価されています。
次いで多く消費されているのが「ビュート」種です。
ノンパレル種と比べるとサイズが小さめで、コロンと丸く可愛らしい形をしています。

それぞれ形状や大きさに若干の差はあるものの、スイートアーモンドに共通しているのは、ほのかな甘みがあり非常に食べやすいという点です。

ビターアーモンドは精油や香料の原料として利用される

ビターアーモンドはその名の通り、口にすると苦い味がします。
この苦味は、スイートアーモンドには含まれず、ビターアーモンドにのみ含有されるアミグダリンという成分の影響です。
アミグダリンは青梅や成熟しきっていない杏などに含まれていることでも有名です。

アミグダリンは体内に入ると生物の腸内細菌や酵素の働きによって青酸(シアン化水素)を発生します。
青酸は、頭痛や発熱、血圧の下降、神経症状、昏睡などを引き起こす作用を持ち、ひどいケースでは生き物を死に至らしめることもある猛毒として知られています。
こうした毒性の強い成分を含んでいるため、日本においてビターアーモンドは食用としての輸入が禁止されているのです。
ビターアーモンドの用途は、以前はエッセンシャルオイル(精油)を採るために用いられることが多かったのですが、現在ではアミグダリンを取り除いて香料として使われることが一般的です。

アーモンドを犬に与えるには注意が必要

アーモンド(スイートアーモンドに限る)は、ワンちゃんの体に対して毒となる食べ物ではありません。
後述しますが、アーモンドには必須アミノ酸であるトリプトファンを始め、オレイン酸やビタミンEなど、健康に有益な栄養素もタップリと含まれているのです。
しかし、ワンちゃんに食べさせる際にはいくつか注意したい点があります。

アーモンドは消化吸収しにくい

あのカリッとした噛み応えのある食感からも分かる通り、アーモンドの細胞壁は非常に硬く、食物繊維も多いため、消化や吸収も簡単ではありません。
特にワンちゃんは雑食の性質を持つとはいえ、もともとは肉を食べて生きてきた動物です。
植物性食品や繊維質の消化は、人間と比べると得意ではありません。
そのため、アーモンドを食べることによって消化不良を起こしてしまう可能性があるのです。

消化不良による症状には、嘔吐や下痢、お腹の張り、オナラが頻繁に出るなどの症状が挙げられます。
お腹の張りは見た目では分かりにくいですが、「ゴロゴロ」、「ギュルギュル」といった音が鳴って、飼い主さんが気付くケースがあります。

こうした消化不良を防ぐには、アーモンドをできるだけ細かく砕いてからあげることが大切です。
フードプロセッサーなどを使ってペースト状にしてあげてもよいでしょう。

また、一度に大量に与えることも控えましょう。
ワンちゃんの大きさにもよりますが、犬に与えるアーモンドの量は、1日に2~3粒程度が限度であるといわれています。
体重が1kgや2kgといった小型犬は、この量では多すぎると思われますので、ワンちゃんの体調をよく観察しながら、その子に合った量をみつけてあげてください。

細かくしてから与える

フードをよく噛んで食べるワンちゃんも少なからずいますが、犬は基本的には丸飲みの習慣を持っていることが多いです。
そのため、もしもアーモンドをひと粒丸ごと与えてしまうと、食道に詰まったり傷をつけてしまう心配があります
また腸に詰まってしまい、腸閉塞を誘発するリスクも指摘されています。

体と同じく消化器官も小さな子犬や小型犬、飲み込む力が衰えているシニア犬などは特に注意が必要です。
丸飲みによる健康被害を予防するためにも、やはりアーモンドは細かくして与えるようにしましょう。

脂肪・塩分・糖質過多に注意

高い栄養価を持つものの、消化不良や丸飲みのリスクなど、ワンちゃんにとってはデメリットも多いアーモンドは、市販されているドッグフードに使用されることはほとんどありません(この件に関しては、「5.アーモンドを使用したドッグフードについて」で詳しくお話しします)。
したがって、愛犬にアーモンドを与える場合には、人間用に売られているものを購入することになります。

ここで気を付けたいのは、市販されているアーモンドには植物油や食塩、糖類が使用されているものが多いということです。
脂質も塩分もワンちゃんが生きていく上で必要な栄養素ではありますが、きちんと栄養管理された食事を摂っている子には、さらにおやつなどで補う必要はありません。
また、油分を使用したアーモンドは、加熱調理することにより酸化が加速するため、ワンちゃんの体内のサビ(酸化すること)に繋がるリスクもあります。

糖類が使われているアーモンドの種類は多岐に渡り、水あめや砂糖でコーティングされているものや、ハチミツやキャラメルを絡めたものなどさまざまです。
私たちにとってはおいしいおやつですが、ワンちゃんにとっては糖分過多となりやすいため、与えないようにしましょう。

また、アーモンドといえば、チョコレートがけのお菓子を思い出す方も多いのではないでしょうか。
しかし、チョコレートに含有されるテオブロミンは、ワンちゃんには解毒することが難しい成分です。
テオブロミンをワンちゃんが摂取すると、中枢神経や心臓に異常をきたし、下痢や嘔吐、最悪の場合には心不全を起こして亡くなることもあります。
チョコレートを使ったアーモンドは、ワンちゃんに絶対に食べられないように注意してください。

ワンちゃんにアーモンドを与える時には、原材料欄に「アーモンド」以外の材料が記載されていないものを選ぶことが大切です。

生ではなくローストしたものを選ぶ

市販されているアーモンドには、のものとロースト(素焼きとも表現されます)したものの2種類があります。
栄養価的には、生の状態でもロースト後でも大差はありませんが、ワンちゃんにはローストしたアーモンドがオススメです。

生のアーモンドには酵素抑制物質が含まれており、これが体内に入ると消化酵素の働きを妨害し、食品の消化がスムーズにできなくなってしまいます。
ただでさえアーモンドはワンちゃんにとって消化が難しい食品ですので、このような成分はできるだけ避けるに越したことはありません。
酵素抑制物質は加熱するか、水に12時間程度浸すことによって働きが抑制されるため、もともと火を通してあるローストアーモンドはそのまま与えることができて便利です。

また生のアーモンドは水分が多いため、ローストしたものよりもカビが繁殖しやすいというデメリットもあります。
消化不良やカビ毒のリスクから愛犬を守るためにも、生のアーモンドは与えないほうが無難です。

結石の既往歴がある犬には与えない

アーモンドには100g中500mgのリンが含まれています。
体内に存在するリンの80%は骨か歯に蓄積されており、頑丈な骨や歯をキープするためには欠かせないミネラルです。
特に骨には、カルシウムに次いで多く含有されています。
リンはエネルギーの生産や神経の働きにも関与し、脂質と合わさり細胞膜の原料となるなど、体内のさまざまな場所で使われています。

生体機能を維持するために必要なリンですが、過剰になるとストルバイト尿石症の原因となることがあります。
ストルバイト尿石症とは、「尿路」と呼ばれるエリア内に属する膀胱や尿道などといった臓器に石が形成されてしまう病気です。
尿石症は石の構成成分によりいくつかの種類に分けられますが、ストルバイトは石が巨大化しやすい傾向にあります。
石が大きくなると臓器を損傷するリスクが上昇するため、注意が必要です。

ストルバイト尿石は、リンとアンモニウム、マグネシウムからできています。
ワンちゃんのストルバイト尿石症発症の直接の引き金となるのは「尿路の細菌感染」ですが、上で挙げた3つの成分の摂り過ぎにも気を付けなければなりません。
アーモンドは多くのリンを含有した食品であるため、尿石症の既往歴のあるワンちゃんや、患った経験はなくても心配な子などには、与えることは控えた方がよいでしょう。

アーモンドに含有される栄養素

アーモンドに代表的な栄養素とその含有量(可食部100g当たり)
栄養素 単位 含有量
エネルギー Kcal 598
タンパク質 g 18.6
脂質 g 54.2
オレイン酸 g 35
ビタミンE mg 31
トリプトファン mg 200
食物繊維 g 10.4
リン mg 500

上の表で示したように、アーモンドの代表的な栄養素には、ビタミンE、トリプトファン、オレイン酸、食物繊維などが挙げられます。
それぞれの栄養素を解説していきます。

抗酸化作用や血行促進作用を持つビタミンE

ビタミンEは、自分が身代わりとなって酸化することにより、細胞膜を活性酸素の害から守ってくれる作用を持った栄養素です。
活性酸素により体内の細胞が酸化すると、ガンやアレルギー症状、高血圧などの循環器障害、老化促進など、さまざまな健康被害が出てくるといわれています。
ビタミンEはこうした被害から体を守ってくれる働きを持ちます。

また血流を良くする作用もあり、免疫力上昇や貧血の予防にも働いてくれます。
さらにビタミンEは、ビタミンAが体内で壊れることを抑制し、効率的に吸収させることにも役立つのです。

ビタミンEには植物から得られた「天然」と、石油原料の「合成」、天然のビタミンEと酢酸を合わせ人工的に安定させた「天然型」の3種類があります。
その中で最も効果が高いといわれているのが天然のビタミンEです。
アーモンドに含まれるビタミンEはもちろんこの「天然」ですから、高い健康効果が期待できるでしょう。

ビタミンEについて、詳細はこちらの記事をお読みください。
 →ドッグフードの栄養素「ビタミンE」の働きと過剰・欠乏について

攻撃性の抑制や良質な睡眠をもたらすトリプトファン

トリプトファンは、ワンちゃんの体内では合成することができない「必須アミノ酸」に分類される栄養素のひとつです。
「必須」とは、「体内で作り出せないために、食品などからの摂取が不可欠である」、という意味です。

トリプトファンには、通称「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質であるセロトニンの原料となるという大切な役割があります。
セロトニンには以下のような働きが認められています。

  • 感情の高ぶりを抑える
  • 満腹感を感じやすくする(食べ過ぎを防ぐ)
  • 頭の働き(集中力や記憶力、学習能力など)を活性化する

こうしたセロトニンが日中に多く分泌され、体が心地よい疲労感を覚えると、夜にメラトニンが大量に分泌されます。
メラトニンは疲れた体を休ませるために脳が分泌するホルモンであり、体温や血圧、脈拍などを低下させ、睡眠に入りやすくする働きを持ちます。
そのため、セロトニンは良い睡眠をとるためにも大切な物質なのです。

睡眠に問題があるワンちゃんに対しては、トリプトファンを午前中に摂取させることをオススメします。
セロトニンは目に陽の光が入ることによって分泌されるため、セロトニンの分泌が盛んな日中に原料となるトリプトファンが体内に多く入っていた方が都合が良いのです。

また、攻撃性の高いワンちゃんの体内セロトニン量は、穏やかな子と比べて低値であったというデータが、アメリカの大学の研究において報告されています。
さらに日本の研究でも、セロトニン不足の銀狐(シルバーフォックスとも呼ばれ、毛皮などにも利用されます)やラットにおいて、攻撃性の上昇が確認されているのです。
セロトニンの素となるトリプトファンを多く添加した食事を与えると、犬の攻撃性が弱まったというデータも出ています。

トリプトファンやセロトニンとワンちゃんの攻撃性との関係については、現時点(2017年12月現在)ではまだ研究途上ではありますが、犬の問題行動に対して有益な栄養素となりうる可能性を秘めた栄養素なのです。

コレステロール値を下げ、皮膚の健康を保つオレイン酸

キャノーラ油やオリーブ油に多く含まれていることで有名な脂肪酸の一種がオレイン酸です。
オレイン酸は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の量を減少させる作用があることで知られています。

人間にとっては、 LDLコレステロールの高値は気を付けたい症状です。
しかし、ワンちゃんは本来HDLコレステロール(善玉コレステロール)の量の方が多いため、LDLコレステロールの悪影響を受けにくい動物です。
とはいえ、一部の犬種(シーズー、シェットランド・シープドック、ロットワイラーなど)は、高脂血症になりやすい素因を持っていることがあります。
「犬は悪玉コレステロールが溜まりにくいから大丈夫」と油断せず、毎日の食事に気を遣ってあげることが大切です。

オレイン酸は皮脂を構成する成分でもあり、被毛のツヤや皮膚の健康をキープしてくれる働きを持ちます。
さらにビタミンEと同じように、活性酸素の害からワンちゃんの体内を保護してくれるのです。

便秘解消や満腹感をもたらす食物繊維

食物繊維には、不溶性食物繊維水溶性食物繊維の2種類があります。

不溶性食物繊維は水に溶けず、逆に吸収してしまう作用があり、便のかさが増します
また柔らかめの便を固める作用もあるため、軟便ぎみのワンちゃんにも適しています。
さらに腸壁を刺激して便の排泄を促し、便が腸内に長時間滞留することを防いでくれるのです。
この作用は腸の疾病予防にも繋がります。

対して水溶性食物繊維は、水に溶ける性質を持ち、便を柔らかく排泄しやすくしてくれます
また水に溶けるとゲル状に膨らむため、「食欲旺盛で、毎食きちんと食べさせていてもすぐにお腹を空かせて困っている」というようなワンちゃんでも、満腹感を感じやすくなることでしょう。

どちらの食物繊維も、体内の有害な毒素や老廃物を排泄してくれる作用を持ちます。

アーモンドに含まれる食物繊維の内訳は、不溶性食物繊維が80%、水溶性食物繊維が20%です。
このように、不溶性食物繊維が大部分を占めているアーモンドには、かさの増した便を老廃物とともに素早く体外へと排出し、ワンちゃんのお腹の中をスッキリとさせてくれる働きが期待できます。

アーモンドを使用したドッグフードについて

前述の通り、アーモンドは犬にとって、

  • 消化吸収が容易ではない(特に生のアーモンドは危険)
  • 丸飲みは食道や腸に詰まる危険性がある
  • リンが多く含まれており、ストルバイト結石のリスク上昇が否定できない

といった、さまざまな懸念事項が存在します。

そのため、「アーモンドの持つ栄養素は普段の食事からでも摂取できるのだから、リスクを冒してまで犬に与える必要はない」という意見もあります。
そうしたことも関係しているのか、アーモンドを使ったドッグフードやワンちゃん用おやつなどの販売は確認できません。
当然、ワンちゃん用のアーモンドホール(細かくする、ペースト状にするといった加工をせず、アーモンドそのままの形で売られているものを指します)もありません。

アーモンドに関する食品の中で、唯一ドッグフードに使用されているのはアーモンドオイル(次の項目で詳しくご説明します)です。
しかし、そのアーモンドオイルを含有したドッグフードも、ごく限られた種類しか販売されてはいません。
私たちにとっては非常に馴染み深い食べ物であるアーモンドも、ドッグフード業界ではマイナーな存在なのです。

アーモンドの加工品について

食用アーモンドオイルは高品質なものを選ぶ

上で述べたように、アーモンドオイルはドッグフードにも利用されることのある食品です。

アーモンドオイルとはその名の通り、アーモンドから抽出された油です。
アロマテラピーにおいてマッサージオイルとして利用される他、美容目的で皮膚や髪の毛に塗ることが知られていますが、食用のオイルも作られているのです。

アーモンドオイルにも、アーモンドと同様にビタミンEやトリプトファン、オレイン酸などが豊富に含まれています。
不純物がきちんと取り除かれた高品質なものであれば、ニオイやクセも少ないため、ワンちゃんでも食べやすいでしょう。

アーモンドオイルの抽出法は、薬品を使う方法や、昔ながらの搾っただけの方法などがあります。
薬品を使用して抽出すると、手間をかけず一度に大量の油を採ることが可能です。
しかし、オイルに残留した有機溶媒が刺激となったり、アレルギーの原因となる可能性が指摘されています。
少し値は張りますが、アーモンドを天日干しや加熱して搾っただけのオイルの方が、安全性の面で優れています。

アーモンドミルクは消化性に優れた飲み物

アーモンドミルクは、アーモンドを細かく砕いて水分と合わせた飲み物です。
日本においてはあまり一般的ではありませんが、アーモンドミルクの歴史は古く、中世のヨーロッパでは既に飲まれていたという記録が残っています。
アメリカでは大人気で、2015年度の植物性ミルクの売り上げの中では、豆乳を抑えてアーモンドミルクがトップとなったほどです。

アーモンドミルクの見た目は白っぽく、牛乳や豆乳のように見えますが、これらは一切使われていません
牛乳や豆乳にアレルギーを持つワンちゃんでも安心です()。

アーモンドミルクにも、アーモンドの栄養はしっかりと残っています。
しかも、すり潰したアーモンドが原料となっており消化性が高いことも、犬にはうれしいポイントです。

アーモンドミルクはそのまま愛犬に与える以外にも、調理に使用することもできるため、手作りフードのバリエーションも広がります。
ローストアーモンドなどと同じように、糖分が添加されているものとそうでないものが売られていますので、原材料をよくチェックして無糖のアーモンドミルクを選んであげるようにしましょう。

※アーモンドミルクは、牛乳や豆乳のアレルギーを持つワンちゃんでも飲むことができますが、アーモンド自体にアレルギーがある場合には与えないようにしましょう。アーモンドにもタンパク質が含まれますので、アレルゲン(アレルギー症状を誘発する物質)となる可能性があります。日本人におけるアーモンドによるアレルギー発症率は低いといわれていますが、犬にも当てはまるかは不明です。また、口にする回数が多ければ、その分アレルギー発症のリスクは上昇します。

まとめ
アーモンドは味や香りに優れ、栄養価も高いですが、ワンちゃんに対しては丸ごと、または大量に与えることは控えましょう。
小さく割ったものやオイル、ミルク、アーモンドプードル(アーモンドを粉状に粉砕したもの)などを用途に応じて上手に取り入れ、愛犬の胃腸に負担をかけることなく栄養摂取をさせてあげられるように工夫してみてください。