食いつきのいいドッグフードの選び方と、犬の嗜好性アップの方法

食いつきのいいドッグフードを選ぶ

ドッグフードを選ぶ際、「安全性」も心配ですが、なんといっても気になるのは「食いつき」です。
どんなに安全で健康によいドッグフードでも、わんちゃんが食べてくれないのでは意味がありません。

とはいえ食いつきがいいかどうかは実際に食べさせてみないとわかりませんので、初めから大袋で購入するよりも、小さいサイズのものや試供品などで試してから、本格的に購入するのが良いでしょう。

しかし食いつきがいいからといって、安易にそのドッグフードが愛犬に合っていると思い込むのは危険です。
ドッグフードのなかには、粗悪な原料をごまかすためにわんちゃんの食欲を刺激する添加物が入っていたり、におい付けがされているケースもあります。
犬はあまり味覚が発達していないため、においや食感に騙されてしまうこともあるのです。
また、犬の身体に合っている、高品質なものでもワンちゃんの好みに合わず、口をつけてくれない場合もあります。

単純に食いつきがいいからといって、良いドッグフードであるとは限りません。
糞便の状態などをこまめにチェックし、愛犬にフードがあっているかを見極めてあげましょう。

食いつきをよくする方法

ワンちゃんのためを思って高品質で栄養満点のドッグフードを選んでも、食べてくれないとがっかりしてしまいますよね。
高いお金を払って大袋で買ったのに、食べてくれないとそのまま棄ててしまう…といった事態になりかねません。
せっかく選んで購入したものですから、それは避けたいですよね。

そのような時のために、食いつきをアップさせるいくつかの対処法があります。
最初の段階であきらめずに、いくつか試してみましょう。

ぬるま湯などでふやかす

子犬用のごはんにもしてあげる処理ですが、ドッグフード(ドライタイプの場合)をぬるま湯でふやかしてあげましょう
においが立ち、わんちゃんの嗅覚を刺激するため食欲増進につながります。
熱湯でふやかしてしまうと栄養分まで破壊しかねないので、人肌程度のぬるま湯を使いましょう。

また、肉のゆで汁やかつおぶしの出汁でふやかしてあげると、さらに嗜好性が高まります。
ただのぬるま湯でふやかしても効果がみられない場合は、試してみるとよいでしょう。
毎日続けていると、栄養の偏りが不安になる飼い主さんもいるかもしれませんが、ゆでたときに出るわずかなうまみ成分は、誤差の範囲といってよいでしょう。

トッピングをする

お肉や魚、野菜などをトッピングしてあげると、食いつきが良くなります。
しかしきちんとドッグフードとの栄養バランスをとらないと、栄養過多になることがあるので注意しましょう。
トッピングの際は、ドッグフードの量を少し減らしてあげることが大切です。

絶食させる

偏食気味のわんちゃんにも通用する方法ですが、ごはんをおいても15~20分以上食べない場合は、その場でお皿を下げてしまいます。(
そしてその後、次のごはんの時間まで一切ごはんを与えません。
次に与えるときは、新しいものにします。
水は必要ですので、こまめに取り替えてあげてください。

※食べ残したフードは、置いておくと酸化が進むのですぐに処分しましょう。

すると空腹に耐えられず、次の食事のときにきちんと食べるようになります。
犬はかつて野生時代、数日獲物にありつけないこともあった動物です。
荒療治ですが、半日や一日の絶食で死ぬことはありません。
また、食べないときはすぐにお皿を片付けることによって、「出されてすぐ食べないと下げられてしまうんだ」と犬は学びますので、食いつきは改善されるはずです。

それでも食べない場合はフードがわんちゃんに極端に合っていないか、体調不良が疑われます。
食欲不振が長引く場合は、病院に連れて行ってあげましょう。

食いつきが悪い理由

それでは、わんちゃんはなぜドッグフードを食べてくれないのでしょうか?
考えられる理由をいくつか挙げてみました。

フードに問題がある

フードをなかなか食べない場合、危険な4Dミートなどが入っていたり、穀物の割合が異様に高かったり、アレルゲンが含まれているなどといった可能性があります。
成分表示をよく見て検討してあげましょう。
犬は身体に毒だというものをかぎ分けることが出来るからです。

わんちゃんが嫌がった場合は、もしかしたらフード自体に問題があるのかもしれません。

おやつの食べ過ぎ

愛犬がドッグフードを食べてくれないとき、その前におやつを与えすぎていませんか?
おやつでお腹が膨れてしまえば、当然普段のごはんは入りません。
おやつは控えめにして、きちんとドッグフードで栄養を摂らせてあげましょう。

食欲の低下

夏バテや体調不良などから、食欲が減退してしまうことがあります。
そういった場合はぬるま湯でフードをふやかしてあげると、食欲がわき消化にも良く一石二鳥です。
それでも改善されなかったりあまりに長く続く場合は、獣医さんに診てもらうようにしましょう。

まとめ
ドッグフードを選ぶうえで、わんちゃんの「食いつき」は非常に重要な指標です。
そもそも食べてくれなければ意味がないですからね。

お肉の割合が高かったり、原材料が高品質など犬の身体によいものは食いつきがいい傾向にありますが、それぞれ好みもありますので一概にそうとはいえません。
逆に、あまり身体によいとはいえないドッグフードの場合でも、添加物などによって食いつきをよくしているケースもあります。

食いつきだけでドッグフードがわんちゃんの身体に合っているか、健康を害すものでないかは食いつきだけでははかれません。
便の状態や体調を観て、適正を判断してあげましょう。