ドッグフードの原材料「大豆」の栄養素やアレルギーのリスクについて

ドッグフードの原材料「大豆」

味噌や醤油、豆腐、きなこなどの原料として使われる大豆(ダイズ)は、私たち日本人の食生活とは切っても切り離せないほどに密着した食品のひとつです。
しかし、日本における大豆の自給率は決して高くはありません。
2015年において、食品用の大豆の自給率は25%、油などの原料となる大豆も合わせるとわずか5%です。

対して大豆の栽培が盛んな国には、アメリカや中国、アルゼンチン、ブラジルなどが挙げられます。
アメリカではトウモロコシの裏作(※1)として大豆が作られていることも多く、世界的に見ても生産量が急増しています(2018年1月現在において)。
生産量が多く価格の安い大豆は、ドッグフードにおいては肉や魚と並んで、重要なタンパク源として頻繁に用いられているのです。

※1 裏作・・・ある作物を栽培していない期間に、同じ農地で別の作物を育てることです。

大豆はドッグフードの重要なタンパク源のひとつ

大豆粕は「カス」ではない

大豆には多くの油分が含まれており、搾油されたものが大豆油として利用されています。
ドッグフードに多く利用されているのは、大豆から油を搾った後に残る「大豆粕(だいずかす)」と呼ばれる部分です。

大豆粕は古くから、その名の通り価値のない「カス」であると考えられてきました。
これは、「大豆の価値は油にこそあるもので、油を搾り取った後の大豆は捨てるだけのゴミである」と考えられてきたためです。
しかし、この大豆粕にも多くの栄養が含まれているということが判明し、「カス」と呼ぶのは不適切であると考えられるようになりました。
そのため現在では、大豆粕は「脱脂大豆」や「大豆ミール」と呼ばれるようになったのです。

大豆粕は、ワンちゃんの主食となるドッグフードに頻繁に使用されています。
前述通り、利用頻度が高いのは大豆粕(原材料名の表記は「脱脂大豆」、「大豆ミール」などが一般的です)ですが、搾油する前の大豆がそのまま用いられることもあります。
大豆粕には油分がほとんど含まれておらず、その分タンパク質の含有量が多いという特徴があります。
大豆をドッグフードに使う一番の理由は、もちろんタンパク質の補給源としてですが、その他にもフードのかさを増し、ワンちゃんに満腹感を感じてもらうという目的もあります。

フードや犬用おやつに利用されている大豆製品

大豆からは、おからやきなこ、納豆に豆腐など、さまざまな食品が作られていることは、日本に暮らす皆さんならばよくご存じのことでしょう。
これらの大豆製品も、ワンちゃんたちの食べる主食やおやつに利用されているのです。
それぞれの特徴とフードへの使用例をご紹介します。

おから

大豆から豆乳を作る時に使われなかった(残った)部分が、おからとして食べられています。
おからは高繊維質な食品であり、水分を吸収するとお腹の中で膨らむことから、食後の腹持ちが非常に良いことが特徴です。
そのため、食べても食べてもすぐにお腹が空いてしまう食いしん坊なワンちゃんや、肥満気味で食事量の制限が必要なワンちゃんでも満足感を得やすい食材なのです。

人間の食用として販売されている生のおからを買って、ドッグフードにトッピングしてあげている飼い主さんも多くいらっしゃいます。
しかし生のおからは、その豊富な水分によって細菌が繁殖しやすく、保存性が悪いというデメリットがあります。
そのためワンちゃん用には、おからから水分を飛ばして作られた乾燥おからが売られています。

乾燥おからは水を含ませて戻し、手作り食に混ぜてもよいですし、パウダー状になっている製品であればそのままドッグフードに振りかけて与えることも可能です。
お料理好きな飼い主さんであれば、ワンちゃん用にクッキーなどを焼いてあげる際にも利用できます。
粉末状のおからは、ドライフードやワンちゃん向けのクッキー、おせんべい、チップスなどの商品に使われていることもあります。

ただし、おからはお腹の中で膨れるために、摂取しすぎると嘔吐や下痢などを引き起こすこともあるので注意が必要です。
商品の種類やワンちゃんの体格などによっても異なりますが、一般的には、小型犬であれば小さじ半分程度、大型犬でも小さじ1~2杯程度までを目安とした方がよいといわれています。
商品に適正量が書いてある場合にはそれに従い、ワンちゃんの様子を見つつ、少量から与え始めたほうがよいでしょう。

きなこ(きな粉/黄な粉)

きなこもおからと同様に、犬用のクッキーや大福などのおやつに多く使われています。
また、ドッグフードへのふりかけとしてボトルに入った商品も販売されています。

きなこには、大豆の豊富な食物繊維がほぼそのまま残っており、特に不溶性食物繊維の含有量が高い傾向にあります。
不溶性食物繊維は便のかさを増し、適度な硬さに整える作用を持ちます。
また、腸壁を優しく刺激することによって、便の排泄を促してくれるのです。
ただし、与えすぎは消化不良や、反対に便秘になる可能性も考えられます。

きなこはほのかな甘みや香ばしい香りを持つことから、喜んで食べるワンちゃんが多い食品です。
愛犬の食い付きの良さに、ついつい多く与えてしまいそうになるかもしれませんが、いつものフードや手作り食への風味付け程度に留めておいた方がよいでしょう。

納豆

納豆といえば、タレや醤油を垂らしてかき混ぜ、ネバネバとした糸を引かせることが最も一般的な食べ方ではないでしょうか。
しかし、ワンちゃん用にはフリーズドライの納豆が多く販売されています。
フリーズドライの納豆は水分が飛ばされているため、糸を引くことはありません。
保存性にも優れていますし、手に直に持っても汚れないために、トレーニング中のご褒美や外出先でのおやつなどにも便利に使うことができます。

もちろん普段の食事に混ぜて与えることも可能です。
飼い主さんのアイデア次第で色々なメニューに応用できるのが、フリーズドライ納豆のメリットです。
また、納豆の独特な匂いがあまり感じられないため、納豆が苦手な飼い主さんでも抵抗なく利用できることでしょう。

豆腐

豆腐は、その水分量を生かしてウェットフードに混ぜられていたり、乾燥させてドライフードに使用されていることもあります。
小さく切られたフリーズドライの豆腐もワンちゃん用に商品化されており、こちらも携帯性や保存性が良好です。

また、豆腐といえば和のイメージが強い食べ物ですが、ワンちゃん向けのおやつではケーキやアイス、ムースなど、どちらかといえば洋風のお菓子にアレンジされていることが多いという特徴もあります。
たっぷりとタンパク質が含まれている豆腐は腹持ちも良く、体重が気になるワンちゃんにも嬉しい食材です。

スーパーなどで売られている人間用の豆腐を、ドライフードなどにトッピングしてあげることもあるかと思いますが、そんな時におすすめなのが焼き豆腐です。

焼き豆腐とは上の写真のように、木綿豆腐の水分を切り、表面が薄茶色になる程度に焼いたものを指します。
一般的に消費量の多い絹豆腐や木綿豆腐よりも、焼き豆腐はカルシウムの含有量が高いため、育ち盛りの子犬や、歯や骨の健康維持に気を付けたいシニアのワンちゃんには特に適した食材なのです。 焼き豆腐は他の種類の豆腐よりも噛み応えもあるため、ワンちゃんの満足感向上も期待で
きます。

また、豆腐は非常に柔らかいため、噛む力や飲み込む力の弱いワンちゃんたちにも、安心して与えられることでしょう。
とはいえ、咀嚼力や嚥下力には個体差がありますし、噛まずに飲み込んでしまう習慣を持つ子も多くいます。
愛犬の状態に合わせてサイズを小さく切ったり、細かく潰して与えるように工夫してみてください。

ご紹介してきたように、大豆製品には、

  • ワンちゃんが特に多く必要とするタンパク質が豊富である
  • 腹持ちが良い(おから・豆腐)
  • 繊維質が多く、便通を良くする(おから・きなこ)
  • エネルギー量が少なくヘルシーなイメージがある
  • 日本人にとって馴染み深い食材であり、ドッグフードの素材としても受け入れられやすい

など、さまざまな長所があります。
そのため、日本国内で販売されているワンちゃん用の食べ物に頻繁に利用されているのです。

タンパク質以外にもさまざまな栄養素を持つ大豆

大豆の約35%はタンパク質

大豆は、ドイツでは「畑の肉」(この表現は、私たち日本人にもお馴染みですよね)、アメリカでは「大地の黄金」などと呼ばれるほどにタンパク質豊かな食材です。
大豆の栄養素の内訳は、タンパク質が約35%とトップであり、次いで炭水化物が30%、脂質が20%と続きます。
タンパク質は肉や皮膚、内臓、血管を始め、体内の各種酵素やホルモン、免疫抗体に至るまで、ワンちゃんの体の隅々を構成する重要な栄養素です。

もちろん、ワンちゃんはもともと肉食でしたから、最も消化吸収に適しているのは動物性のタンパク質です。
しかし、大豆に含まれる植物性タンパク質が利用できないというわけではありません。
肉類や魚類にアレルギーを持つワンちゃんにとっては、代替えのタンパク源として重要な食品になりえますし、動物性食品に比べて脂質が少ないため、ダイエット中のワンちゃんにもピッタリです。

大豆ならではの栄養素

タンパク質以外にも、大豆には特有の栄養素が色々と含まれています。
代表的なものを簡単にみていくことにしましょう。

大豆イソフラボン

大豆イソフラボンは、大豆の中でも特に大豆胚芽の部分に多く含有されている成分です。
強い抗酸化作用を持ち、人間に対してはガン(前立腺ガンや乳ガンなど)を抑制する作用があるといわれています。

しかし反対に、摂取量によってはガンを誘発するという研究データも報告されており、その作用についてはまだハッキリと解明されていない成分でもあります。
ワンちゃんに対しても健康効果は未知数ですが、「大豆イソフラボンが持つ抗ガン作用が、ワンちゃんにも有効である可能性は高いのではないか」、ともいわれています。

また、大豆イソフラボンは、エストロゲンと構造が非常に似ていることから、植物性エストロゲンと呼ばれることもあります。

エストロゲンは卵胞ホルモンと呼ばれる女性ホルモンの一種であり、私たち人間にも分泌されています(その名称から、女性特有のホルモンであると思われがちですが、女性ホルモンは男性の体内でも分泌されています)。
男性の骨張った筋肉質な体と比べ、どちらかというと丸みを帯びた柔らかい印象を与える女性の体つきは、このエストロゲンの働きによるものです。
またエストロゲンは、生理や妊娠、出産など女性特有の体の機能をコントロールし、皮膚や髪の毛の潤いやツヤを保ってくれます。

そのため大豆イソフラボンにも、ホルモンバランスが乱れがちなワンちゃんの体調を整えたり、被毛に適度な潤いを与え、艶やかな毛並みを保つ働きがあるのではないかと期待されています。

サポニン

大豆を始めとするマメ科植物に多く含まれるサポニンは、私たちが豆を食べる時に感じる渋みやえぐみの元となる成分です。
こうした味はあまり好まれるものではありませんが、サポニンには健康に有益な数々の働きが期待できるのです。

まず、サポニンには界面活性作用があります。
界面活性作用とは、水と油、水と粉末状の物質(パウダー状の炭など水に溶けにくいもの)など、本来はお互いに弾き合ってしまう相性の悪い物質同士を混ざりやすくする働きのことです。
私たちが日常使用する洗濯洗剤や石鹸なども、こうした性質を利用して汚れを落としています。

この界面活性作用を持つサポニンは、脂質から構成されている中性脂肪やコレステロールの大掃除に力を発揮してくれることが分かっています。
また、体内への脂肪蓄積や、溜まった脂肪が酸化されることからもワンちゃんを守ってくれるのではないかと期待されているのです。
さらにはナチュラルキラー細胞という免疫機能の一種を元気にし、体の抵抗力をアップさせる効果も確認されています。

ただし、サポニンを胃腸が弱っているワンちゃんが摂取した場合には、腸炎や下痢を起こすリスクあると指摘されています。
体質的に消化器系が弱い、現在体調を崩しているといった愛犬には、マメ科植物を与えることは避けた方が無難でしょう。

2018年1月現在において、サポニンの健康効果はまだ研究途中であり、分かっていないことも多々あります。
この先さらに、サポニンに関する新事実が判明してくる可能性も大いにあると考えられます。

オリゴ糖

きなこや豆腐などの大豆製品を食べると、フワッとしたかすかな甘みを感じますが、その元となっているのがオリゴ糖です。
オリゴ糖は「お腹に嬉しい」糖分として、数々のヨーグルトやヨーグルトソース、お菓子などにも使われていますから、口にされたことのある方も多いのではないでしょうか。
腸内に住む善玉菌であるビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖は、ビフィズス菌を増殖させる働きを持ちます。

ビフィズス菌の数が増え、活動が活発になると、

  • 免疫機能の働きを正常に保ち、体の抵抗力を向上させる
  • 腸の粘膜を丈夫にしたり、腸内を殺菌する
  • 腸の運動を活性化させる
  • 悪玉菌の増殖を抑える

など、さまざまな健康効果が得られることが知られています。

いつも軟便や便秘がちなワンちゃん、お腹の張りやおならのニオイが気になるワンちゃんといった腸内環境に不安のある子だけでなく、風邪を引きやすい子などの体にも心強い成分がオリゴ糖なのです。

犬に大豆を与える際に注意したいポイント

消化不良を誘発するトリプシン・インヒビター

タンパク質の分解を邪魔する

大豆にはトリプシン・インヒビター(膵臓で作られるトリプシン阻害因子)と呼ばれる成分が含まれています。
トリプシン・インヒビターは、トリプシンという酵素の働きを妨害する作用を持ったタンパク質の一種です。
この成分とタンパク質を一緒に摂取すると、タンパク質が消化できなくなり、下痢を起こすリスクが高まります。

その仕組みを簡単にご説明しましょう。
食品として体内に取り込まれたタンパク質は、タンパク質分解酵素であるトリプシンの働きにより、非常に小さな分子のアミノ酸まで分解されます。
アミノ酸までしっかりと分解されたタンパク質は、再び体に適したタンパク質として作り変えられるのです。
しかし、トリプシンにトリプシン・インヒビターが結合すると、トリプシンは上手く働けなくなり、十分に分解されなかったタンパク質が消化不良を誘発します。

これを防ぐためには、大豆に火を通すことが必要です。
大豆が柔らかくなるまでじっくりと煮る、蒸すなどの加熱調理をすることによって、トリプシン・インヒビターは活性を失います。

ドッグフードやワンちゃん用のおやつに入っている大豆は、既に加熱処理をされているはずですから、そのまま与えても心配はありません。
しかし、大豆を買ってきて愛犬に与える場合には、しっかりと火を通してからあげるようにしましょう。

また、節分時の豆まきなどで生の大豆を使用するご家庭もあるかと思います。
その際には、ワンちゃんが誤って拾い食いをしないように、豆まきをする部屋にはワンちゃんを入れない、終わったら全ての豆を残さず回収するなど、基本的な点に注意をしながら楽しみましょう。

ちなみに、トリプシン・インヒビターは、低めの温度で作られる豆腐や納豆などにも含まれてはいますが、その量はごくわずかであるため、体調不良の原因にはならないと考えられています。

トリプシン・インヒビターの働きが注目されている?

トリプシンの働きが弱くなると、膵臓はトリプシンを大量に作るようになります。
これは、トリプシンの能力低下を、数で補おうと体が判断するためです。
こうして膵臓の活動が活発な状態が続くと、次第に膵臓が肥大してくるという症状が起こります。
近年では(この記事を執筆しているのは2018年です)、この膵臓の活動量増加により、インスリンが多く分泌され、糖尿病の治療や予防に応用できるのではないか、また、膵臓ガンの予防になるのではないかと研究者の間では注目されてもいるのです。

トリプシン・インヒビターは、自ら作り出すトリプシンに自分の細胞が消化されてしまわないように、私たちの膵臓が作り出している物質でもあります。
この物質を大豆が持っている理由は、自らの身を守るためであると推測されています。
「この植物を食べると、なぜだか分からないが具合が悪くなる。だから食べるのはやめておこう」と、捕食者である動物や昆虫に学習させることで、自分や仲間たちが食べられてしまう確率を減らそうとしていると考えられるのです。

大豆と鼓腸症との関連性

昔から、「大豆や大豆を使ったフードを食べさせると、犬に鼓腸症(こちょうしょう)が起こる」といわれてきました。
しかし数々の研究や実験が行われた結果、説を裏付ける根拠が見当たらなかったとして、2018年現在、この考え方は否定されています

鼓腸症とは、胃や腸にガスが充満した状態のことを指し、悪化した場合には急性の胃捻転(捻転=ねじれてしまうこと)や腸捻転を起こして亡くなるケースもある病気です。
鼓腸症になると、

  • 下痢
  • 嘔吐
  • お腹がゴロゴロと鳴る
  • お腹が異常に膨らむ
  • ゲップや臭いのきついオナラが頻繁に出る
  • ヨダレが大量に出る
  • 食欲低下による体重減少
  • 活動性の低下(元気の消失)

といった、さまざまな症状がワンちゃんにみられるようになります。

鼓腸症の原因は、まだ全てが解明されているわけではありません。
しかし、可能性としては、飲み込んだ空気が胃の何らかの不調によって胃の中に留まり続けてしまったり、げっぷとして出て行かないことが考えられています。

アレルギー症状には要注意

大豆は、ワンちゃんのアレルゲン(アレルギーを誘発する物質)となる可能性のある食品です。
小麦やトウモロコシに比べて大豆アレルギーのワンちゃんは多くはないといわれています。
しかし、アレルギーの発症は食べた量ではなく、回数が関わってくるため、大豆を摂取する機会が増えれば増えるほど、アレルギーが起こるリスクは上昇していきます。
市販されているドッグフードや犬用おやつには、大豆が使用されているものが多いため、愛犬が知らないうちに大豆を頻繁に口にしている可能性も十分にあるのです。
昨日まではなんともなかったけれども、今日急にアレルギーが出始めるということも考えられます。

大豆に限らず食物アレルギーは、主に皮膚の不調として現れますが、その他にも別の病気と似たような症状もみられます。
具体的には、

  • 目やお腹、足の付け根、肛門周りなどの皮膚が赤くなり、頻繁に痒がる
  • 下痢や嘔吐をする
  • 元気がなくなる
  • 重症のケースでは肺の炎症やアナフィラキシー(※2)が起こる(これらの頻度は高くはありません)

などが挙げられます。
大豆を食べたワンちゃんにこうした症状が見られた場合には、与えるのをストップし、一度動物病院で相談されることをおすすめします。

※2 アナフィラキシー・・・短時間に急激なアレルギー症状が起こってしまう状態のことです。じんましん、目の周りや粘膜(舌や気管など)の腫れ、嘔吐、脱糞、呼吸困難、血圧低下などがみられ、適切な治療を行わない場合には亡くなることもあります。

また、一説によるとシベリアンハスキー、シャーペイ、アイリッシュセッターの3犬種は、遺伝的に大豆を分解しにくい体質であるために、アレルギーを起こしやすいともいわれています。
これらのワンちゃんの飼い主さんは、ドッグフードやおやつを選ぶ際に、特に注意深く原材料を確認した方がよいでしょう。

まとめ
大豆を使ったドッグフードについてや、大豆の栄養成分、注意点などをみてきました。
大豆はさまざまな食品に加工されており、硬さや形状もバリエーション豊富です。
トッピングや手作りフード、おやつ作りなどの際にも愛犬の体格や状態に合わせて量やサイズの調節が容易であるという利点もあります。
便利な食材である大豆を使って色々なごはんを作ってあげれば、ワンちゃんの食べ飽き防止にもなり、毎日の食事を楽しんでくれることでしょう。