賞味期限の長すぎないドッグフードを選ぶべき理由

賞味期限の長すぎないものを選ぶ

安全なドッグフードの選び方のひとつに、「賞味期限の長すぎないものを選ぶ」というものがあります。
ドッグフードも食べ物ですから、時間が経てば劣化し、腐っていきます。
そして賞味期限も当然存在します。

では、「賞味期限が短いドッグフード」と「賞味期限が長いドッグフード」ではどちらが危険である可能性が高いでしょうか。
答えは「賞味期限が長いドッグフード」です。
ドッグフードの主原料は肉ですが、生肉をそのまま常温で放置してしまえば当然腐ってしまいます。
ある程度加工を施したとしても、やはり肉は傷みやすいものです。
しかし、市販のドッグフードはドライタイプの場合、賞味期限が1年先、2年先のものもあります。
言い換えれば、「1年間常温保存をしても腐らない肉」を犬に食べさせていることになるのです。
これは果たして安全といえるでしょうか。

賞味期限が異常に長いドッグフードには、原材料である肉や魚、穀物などを腐りにくくするために、大量の防腐剤や酸化防止剤を使用している可能性が高いです。
特に、安価なドッグフードの場合は劣悪な原材料をごまかしたり、コスト削減のために多くの防腐剤や着色料が使われていることもあります。

反対に、安全なドッグフードは防腐剤や酸化防止剤が使われていないので、賞味期限が短く、腐りやすいものが多いです。
大量買いを避ける・保存方法に気を付けるなどの手間がかかりますが、きちんと管理ができるのであれば、安全面から考慮して賞味期限の短いものを選ぶのがよいでしょう。

危険な酸化防止剤

賞味期限を長くするためにドッグフードに使用される添加物、中でも危険な「酸化防止剤」の種類と特徴についてまとめました。

そもそも酸化防止剤とは?

酸化防止剤とは、文字通り「酸化を防ぎ、保存性を高めるための物質」です。
酸化した食品、特に油は健康に害をなすとされいるため、油を含む食品にはこの酸化防止剤が使用されていることが多いです。

エトキシキン
害虫駆除や除草剤などに使用される添加物で、ベトナム戦争時に問題となった枯れ葉剤の成分として知られています。
日本国内においては食品に使用することはもちろん、農薬としての使用も禁止されている危険な薬物ですが、防腐効果が強く値段も手ごろなため、ドッグフードに使用されてしまっているのが現状です。
BHA(ブチルヒドロキシアミソール)
ガソリンの酸化防止剤として開発されたのが、このBHAです。
発がん性があることが動物実験により確認されましたが、バターやマーガリンなどの油脂の製造過程においては使用が認可されています。
ペットフードにおいても、使用されていることがあります。
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
こちらも発がん性の疑いがある添加物です。
石油の酸化防止剤として開発されましたが、日本における食品への使用は1958年に禁止されました。
しかし、バターやチューイングガムなどの一部の食品には使用が認められています。

酸化防止剤の中でも、特に危険なのが上記の3つです。
人間の食べるものには使用が禁止されている場合でも、ドッグフードには使用されていることがあります。
このような表記を見かけたら、なるべく避けるようにしましょう。