ドッグフードの原材料「肉粉・ミートミール」とは?リスクも解説

ドッグフードの原材料表示「肉粉・ミートミール」

ドッグフードを購入する際に、まず目を通すべきなのは原材料表示です。
原材料表示に書かれている原材料を確認することで、ドッグフードの品質をある程度予測することができます。
そこに「ミートミール」または「肉粉」などの表記があった場合は要注意です。
「ミートミール」は危険な肉類である「4Dミート(※)」の可能性が高いためです。
それでは具体的に、ミートミールとはどのようなものなのでしょうか。

※4Dミートについて詳しくは→4Dミートを含まない安全なドッグフードの選び方

ミートミールとは

「ミートミール」と聞いて、どのようなものを想像するでしょうか。
「ミート」というからには、お肉が使用されていることは察しがつくと思います。
「ミール」は「ひきわり粉、つぶし粉」を指す言葉で、これはつまり「粉々にしたお肉」という意味になります。

こう書くと何の問題もないように思えますが、実はこの「ミートミール」は、原材料表示にこの名前を見かけたらそのフードは避けるべきであるほど、危険なものである可能性が高いのです。

ミートミールの危険性

ミートミールの危険性は、その製造方法にあります。
「肉をすりつぶして粉にする」というと、私たちが日ごろ口にするようなお肉、つまり「筋肉」の部分を粉にするようなイメージがわくと思います。

しかし実際に使用するのは、いわゆる可食部分以外のすべての部分です。
つまり内臓やとさか、羽、骨などの食べられない部分(肉副産物)も使用するということです。
内臓に含まれた糞などを取り除くにはどうしてもお金がかかりますので、たとえ危険な菌が混じっていたとしても、それらもまとめてミンチにします。
そうなってしまえば、元がどんな状態のどんな動物であったか、またどの部分が使用されていたかなどはもう分からなくなりますし、どのような危険性があるかも不明瞭になります。
「ミートミール」は粉末ですので、いくらでもごまかしがきくのです。

このように、原材料の原型をとどめないようなものには、「4Dミート」が使用されている可能性が高いです。

全ての「ミートミール」が危険とは限りませんが、安いドッグフードにミートミールが含まれていれば避けるべきでしょう。
ミートミールが含まれていても、危険な部位を使用していない場合は「※肉副産物は使用していいません」といった注意書きがされているならば、比較的安全といえます。

どちらにせよ、「ミートミール」など材料の原型をとどめないものや、「肉類」「チキンなど」といった曖昧な表記の原材料が使用されているドッグフードは購入を控えましょう。
本当に安全なドッグフードであれば、原材料表示に「鶏むね肉○○%」といった具体的な表記をしますし、ミートミールのような、何が混入しているかわからないものは使用しないはずだからです。

ミートボーンミールとの違い

似たような原材料に、「ミートボーンミール」というものがあります。
意味としてはほぼ同じですが、ミートミールとの違いは「骨の使用量の多さ」です。
ミートボーンミールは粉末にした骨が多く含まれています。

ミートボーンミールについて詳しくは、以下の記事を参考にしてください。  →ドッグフードの原材料「ミートボーンミール(肉骨粉)」の危険性